イロコイ族
〜邪悪な仮面〜False Face〜
イロコイ族の宗教儀式の最大の特徴は異形の面を使う事だった。
この面には、鉱物染料で色付けしてあって、馬の尾で作った髪を
くっつけている。恐ろしさと、どこか、ユーモラスを帯びた、この仮面は、
北米インディアンの文化の中で、一際、目立つモノである。
力強い、そして、恐ろしく歪んだ表情のこの仮面は邪悪な顔(森の中にいて人を病気にする
恐ろしい精霊)を表していて、秘密結社に属するまじない師達が使っていた。
この仮面を付けたまじない師達は、ガラガラ鳴る儀式用の道具を作り、
病人の家に近づく。
そして、その道具で入り口を叩いてから、中に入り、
患者に灰を振り掛けたり、タバコの煙を吹掛けたりして病気のモトとなっている
精霊を追い出す。
こうした治療(?)を受けたものも、また秘密結社の一員
となる。
この仮面はタバコを燃やして呪文を唱えながら生の立木を彫って作られた。
彫り上がると木から切り取って彫ったのが午前中なら赤に、
午後なら黒に色を塗るこの「邪悪な顔の集まり」
(フォールス・フェイス・ソサエティ)は、今でも残っている。
『邪悪な顔』(フォールス・フェイス)
この仮面は赤く塗られているので
午前中に彫られたようだ。
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病気を治療する儀式で 使われていた仮面
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